レーシック
視力矯正方法の1つとして、レーシックが定着してきています。レーシックとは、特殊なレーザーを目に照射し、角膜の屈折率を調整して視力を回復する手術です。痛みはほとんどなく、約20分という短時間で視力を矯正することができます。
しかしながら知っておかなくてはならないことは、レーシックには、合併症を伴うリスクがあるということです。時間の経過とともに改善する合併症から、滅多に起こらない重い合併症までさまざまです。比較的起こりやすく、時間の経過とともに改善する合併症には、ぼやけ、ドライアイ、結膜下出血、異物感や痛みなどがあります。
いずれも翌日から数か月後には自然と改善されることが多いとされています。しかし、ハロー・グレア・夜間視力の低下や近視戻り、感染などの滅多に起こらない合併症もあります。これらは、自然と改善するものもあれば、再手術が必要なものもあります。
また、レーシック手術は自由診療であるため、費用が全額自己負担となり高額になります。クリニックによって異なりますが、両目で15万円〜50万円が相場です。
費用やリスクなど、考慮すべき点はありますが、眼鏡やコンタクトの煩わしさから解放され裸眼の生活に戻れることから、レーシック手術を行う人は増加しています。痛みもなく短期間で視力を回復できるため、職業柄視力が必要な人や、トレーニングでの回復が不可能な人に選ばれている視力矯正方法です。
日進月歩で技術が進化しているのもレーシックの特徴であるかもしれません。過去の手術事故の情報だけを判断基準にするのではなく、現在のレーシックがどのような技術が用いられて手術されているのかも、知っておくことが正しい判断の基準のひとつになるかと思います。